僕が初めて買ったギターは、レスポールタイプのGRECO EG-800でした。
このギターを買うとき、僕が予約していたギターはカタログ価格65000円のRD-650でしたが、楽器屋さんの手違いで入荷できていませんでした。
ギターが来る日を心待ちにしていた僕があまりにもがっかりしていたので、かわいそうに思った楽器屋さんが、カタログ価格80000円のEG-800をRD-650の値段で譲ってくれました。
このギターを抱えて帰ったときの嬉しさは今でも忘れられません。
当時、GERCOのギターには、付録としてギタリスト成毛滋さんによる教則本「成毛滋のロックギターメソッド」と、カセットテープがついていました。
成毛滋さんは、日本のロック黎明期から活躍されている素晴らしいギタープレイヤーです。GRECOやFenderでギター開発にもかかわり、大変な功績を残されています。
ロックを日本語で学ぶことが難しかった当時、この教則本のお世話になった人はきっと多いと思います。僕もそのひとりです。
僕は知らずに買いましたが、EG-800は、成毛滋さんが直接開発には関わっていないものの、成毛滋モデルと呼ばれるギターでした。
これが、僕が成毛滋さんを知った最初です。
成毛滋さんの演奏と言葉に、僕はとても感銘を受け、そして影響を受けました。
古典的なエレキギタースタイルのテクニックに、最先端のかっこよさを乗せた、骨の太い成毛滋さんの演奏に、僕はとても興奮しました。
膨大な知識を、僕たちにもわかるようにやさしく教えてくれる成毛滋さんのトピックは、僕の重要な情報源でした。
そのなかで心に残っているもののひとつに、彼がイギリスのロックバンドの練習風景を見たときの話があります。
そのロックバンドは、全員で、四分音符をただ叩いていたそうです。
すると叩いているうちに音がグルーヴしてくる。
それを三時間くらい続けていたそうで、そうすることで、バンドをグルーヴさせる練習していたというのです。
僕は経験したことがありませんが、いつか試してみたい気もしています。
こちらは別のところからですが、ドラマーのバディ・リッチが四分音符を60のテンポで一時間叩き続ける練習をしているという噂を聞いたこともあります。
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